今日は、平成29年度 第39問について解説します。

平成29年度賃貸不動産経営管理士試験 第39

雨水による漏水又は浸水に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

 

①  建物の最上階では、屋上や屋根、庇からの漏水が多い。

②  建物の中間階では、外壁や出窓、ベランダからの浸水は少ない。

③  雨水による漏水の発生源を特定することは、困難な場合が多い。

④ 外壁がタイル張りの場合は、タイルの剥がれやコーキングの劣化に起因する漏水が多い。

 

 

解説

雨水による漏水・浸水に関する問題です。

 

それではさっそく選択肢を確認しましょう。

 


選択肢 ①

建物の最上階では、屋上や屋根、庇からの漏水が多い。

 

〇適切です。

最上階で発生する漏水は、屋上や屋根、庇(ひさし)からの雨水の浸入が原因となるケースが多く見られます。

選択肢の説明通りですので、この選択肢は適切です。

 


選択肢 ②

建物の中間階では、外壁や出窓、ベランダからの浸水は少ない

 

×不適切です

中間階での漏水は、外壁、出窓、ベランダなどからの浸水によって生じるのが一般的です。

つまり、建物の中間階では、外壁や出窓、ベランダからの浸水によって漏水が発生することがあります。よってこの選択肢は不適切です。

 


選択肢 ③

雨水による漏水の発生源を特定することは、困難な場合が多い。

 

〇適切です。

雨水による漏水は、表面からでは原因箇所が特定しにくいことが多く、目視でわからないひび割れや防水層の劣化、構造体の隙間など多様な要因が関係します。
そのため、原因の調査には専門的な手法が必要になることもあります。

選択肢の説明通りですので、この選択肢は適切です。

もっとも、漏水の原因を特定することが難しいのは雨水に限った話ではなく、

たとえば壁内や床下の給排水管からの漏水など、目に見えない箇所で起こる水漏れについても、原因の特定に時間や手間がかかるケースがあります。

したがって、「雨水だけが特別に困難」という印象を持ちすぎないよう、他の原因による漏水についても同様に注意が必要である点は理解しておきましょう。

 


選択肢 ④

外壁がタイル張りの場合は、タイルの剥がれやコーキングの劣化に起因する漏水が多い。

 

〇適切です。

外壁がタイル張りの場合は、タイルの剥がれやクラック、目地やコーキングの劣化などが漏水の要因となります。

選択肢の説明通りですので、この選択肢は適切です。

 


 

以上から、正解は選択肢②となります。

 

 

ぜひ関連解説もあわせてご確認いただければと思います。

 

★関連解説★

雨水の浸入(R4年 第16問) 

建物の屋根や外壁、漏水など(R5年 第15問)

 

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